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お正月も早いもので、もう25日。京都南座初春公演の、本日目出度く千穐楽でございます。全国のお客様のお蔭をもちまして、無事に迎えることができました。本当にありがとうございました。

「五重塔」は、作事場が良かったので、みんなの力が合わさって塔が建つ、という作品のテーマが良く出ていた、木遣りの声がきれいに出ていて良かった、など、うれしいご感想をいただきました。 15万人以上が職人さん、と言われる京都でこの芝居が出来た幸せを噛みしめてます。
これから能登は中島町へ行き、そこの演劇堂で三日間「五重塔」だけ公演します。
そのあと能登演劇堂での歌舞伎教室、美濃加茂・名古屋でも歌舞伎教室をご覧頂いて、来月1日、東京へ帰ります。未来のお客様になって頂く小中学生の皆さんにも観て頂くんです。 今年も京都公演、幸先が良かった。この一年、いい年になりそうです。どうぞよろしくお願い致します。

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全国に降りていない駅はないと言うほど津々浦々を巡っていた頃、 農村で後片付けをしていると、一人のおばあさんが、 今度来るまでそれを楽しみに生きているからまた来ておくれ、 と手を握ってくれました。
現在でも、南座初春を励みにリハビリをなさったということを耳にします。ありがたいことです。
こうした一人ひとりのお客様に支えられての創立七十五周年も、あと四ヶ月すれば、七十六周年を迎えることになります。
劇団の一人ひとりが、足りないところを点検、克服して、八十周年には本当に喜んでいただける前進座になるべく、精進を重ねて参ります。
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この京都四条は、出雲の阿国さんが河原に小屋を掛け“歌舞伎(歌舞妓)”を名乗った歌舞伎発祥の地です。 由緒ある地に建つこの南座で初春を迎えられる幸せを改めてひしひしと感じております。
その京都初春公演も今年は30周年。感無量です。 京の町衆の皆さま、全国各地の前進座を支えてくださる皆様、 真に演劇を愛する幅広い方々のお力で、 劇団75年史の半分に迫ろうというこの初春公演が成り立っておりま す。

二月には大阪文楽劇場での山本周五郎の『さぶ』、30年余り前の初演では栄二を主演致しましたが、今回は人足寄せ場の奉行岡安喜兵衛を初役で演じます。
三月には前進座劇場で、劇団の恩人でもあります人権派の弁護士布施辰治さんを描いた『生くべくんば 死すべくんば』を初演いたします。
五月、これも恒例でございます国立大劇場では、『毛抜』の粂寺弾正を勤めさせていただきますが、もう一本は梅之助以下全員初役で 『新門辰五郎』−大好評を頂いた名作中の名作でありながら暫く上演していない作品でございますが―をご覧頂きます。
あとには、再び南座に参ります『法然と親鸞』、前進座劇場での『俊寛』『子はかすがい』等々の劇場公演、巡演では『出雲の阿国』『オバケちゃん』『お登勢』等々充実の自信作が控えております。何処かでお目にかかれることを祈りつつ筆を擱きます。
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麻薬のヘロインとドラマのヒロインと、どこが違うかご存知ですか。
最近、電子辞書っていうのを買いました。
友人の奥さんがHEROINと言う美容室をやっているのですが 貰った年賀状に書いてある店名を打ってみたら、 モルヒネからつくる麻薬と出てきました。 不思議に思ってヒロインの方を調べたら、HEROINE。 Eがあるかないかなんですね。 知り合いの美容室はヘロインでした。
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「魚屋宗五郎」の舞台師をさせていただいています。

簡単に言うと、下手の黒御簾の中の(唄・三味線・囃子)責任者(のようなもの)です。 三味線弾いてます。

黒御簾音楽の中で、「魚屋宗五郎」は、特別な演目です。 これほど、役者さんの息になって弾く三味線はないかも知れません。 ですから、毎回、ある種の緊張感と高揚感が伴います。 しかも、前進座の「魚屋宗五郎」の三味線は、とても高度なテクニックと精神力が必要とされます。 翫右衛門丈、梅之助丈の舞台師を勤めてこられた杵屋佐之忠師匠が、完璧に作り上げてこられた作品だからです。 それを、やらせていただくチャンスに出会ったことは、とてもとても光栄なことなのです。

もちろん、僕の力だけでは到底できるものではありません。 忠史朗くん、佐助くんという仲間がワキ・三枚目を固めてくれています。 この三人で、千秋楽まで突っ走っていく所存でございます。

あ、お唄の方たちの名前も言っておかねばいけませんね。 佐之隆さん、勝彦さん、勝六三さんです。 あと、お囃子さんもいますよ。
宗五郎がドンドンお酒を飲んで、最後は外に飛び出します。 花道の引っ込みですね。 あのとき、僕からは、宗五郎の背中が見えます。 見得をきるまでのわずかな時間に、僕の胸は熱くなります。 宗五郎のさまざまな気持ちや思いが、背中からドーンとくるのです。

良い経験をさせていただいています。
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『旅の終わりに』以来の南座公演参加となります。 『五重塔』で川越の源太女房お吉を勤めております。

終幕いよいよ五重塔が完成し落成式の場面、木遣りと共に舞台が明るくなると客席に起こる感動のどよめきが舞台に押し寄せてきます。 毎日聞いているのに毎回感激してしまうのです。
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幸田露伴の名作『五重塔』では、
主役の大工十兵衛が殺されそうになるのを助ける
鳶頭のめ組の鋭次役と
『魚屋宗五郎』では娘が殺されて嘆き悲しむ
宗五郎の父親太兵衛役を致して居りますが、
一作品だけに出演している人の多い中で
私は忙しい毎日を過ごして居ります
是非御一見くださいませ
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ヒロシです……。

正月南座公演もあと一週間を割りました。
私は『五重塔』で大工の鉄五郎役を勤めております。釿(ちょうな)で丸太を削って柱を作っております。足を怪我しないよう注意しながらの舞台です。
さてこの南座が終われば、二月は大阪文楽劇場で山本周五郎原作の 『さぶ』が十六日から二十五日まで公演されます。『さぶ』では主演の“栄二”、経師職人です。この役でも襖の下張りをしなければなりません。結構難しいのですよ。
前進座の『さぶ』は一九七五年の初演から一九九八年までで、八五〇回を超えています。
私はそのほとんどに何らかの役で出演して来ましたが、一九八八年からは栄二を勤め、四五〇回以上演じて来ました。 九年ぶりの栄二です。はたしてどのように成長した栄二をご覧頂けるか、ただ歳をとっただけと言われないよう、気と身体を引き締めて挑みたいと思っております。大阪公演にも是非いらして下さい。

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いよいよ 南座公演も 残すところ 六日となりました。
役者が語りついできた「南座だより」。今日の当番は私、前園 恵子です。

今回の私の出番はト−タルしても僅か 二、三分です。
考えようによっては、僅かしか働かず、ギャラの高い役者だなと言われています。(笑)
「五重塔」の、一幕第四場 蓬莱屋二階座敷の場に、仲居のお伝という役で出ています。

いきな三味線の聞こえる中、小さな黒塗りの丸盆に、二合徳利を二本のせて持って出る。 ふすまの外に手をつかえ、「ごめんくださいませ」と 座敷の中に声をかける。 ふすまを開けて、丸盆を持って中に入り、座って ふすまを閉め 丸盆を持って立ち、振り返り「おや……」と話しかける。想像するだけで い〜い情景だと思いませんか?!
しかし、やっている私としては恐怖の場面なんです。何故か……?!? 徳利が滑ること!滑ること!! 一歩あるくごと、動くごとに カタカタ、ツ−、ツツゥ……と いつか 徳利を倒すのではないか と思うと 心中穏やかならず なんですよ。 もちろん スマシてやってますけど……。(本人はそのつもり…)
その上、私は目が悪くて いつも舞台ではコンタクトレンズを装着しているんです。
それなのにですよ!!!
一昨日 楽屋入りして さぁ これからメイクという時に コンタクトを忘れたことに気付きました。
どうアガイたって間に合わない!!絶体絶命です。座って畳の目が見えないくらい悪い視力です。
周りの出演者に「何も見えませんからよろしく!」と お願いして(お願いされる方も困りますね)スリル満点のステージを務めました。 蹴つまずきもしない、徳利も倒さないで、事件は何も起こりませんでしたよ。
ああ 良かった!!!
《おけい》
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新年あけましておめでとうございます。

私は『五重塔』で、血気盛んな若い大工清吉に大怪我をさせられた のっそり十兵衛の治療に来る医者道益と、完成した五重塔の落成式に木遣りを披露する鳶として参列しております。 お客様が涙を拭いていらっしゃる姿が目に入ると、その姿に私も胸を熱くして勤めております。大好評のうちに千穐楽が近づいて参りました。 どうぞ南座へ! 二月には大阪国立文楽劇場公演『さぶ』に出演いたします。
さて植物栽培が趣味の私は一本のイチョウの木の盆栽を持って、昨年暮れ名古屋から九州各地での『大石内蔵助―おれの足音―』二月間、一緒に旅をしておりました。 今回の初春公演にも持参し、南座の屋上に置いて、水を遣りながら毎日話しかけております。

実はこの公孫樹、三年前の『天平の甍』訪中公演で鑑真和上のふるさと揚州大明寺に行った時、境内で拾った銀杏が芽を出したものなのです。 五つ拾ったうち二つだけが芽を出し、庭に植えたもう一本は子供ほどの背丈に育ちました。枯らさないよういっしょに旅を続けております。
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