「魚屋宗五郎」の舞台師をさせていただいています。

簡単に言うと、下手の黒御簾の中の(唄・三味線・囃子)責任者(のようなもの)です。 三味線弾いてます。

黒御簾音楽の中で、「魚屋宗五郎」は、特別な演目です。 これほど、役者さんの息になって弾く三味線はないかも知れません。 ですから、毎回、ある種の緊張感と高揚感が伴います。 しかも、前進座の「魚屋宗五郎」の三味線は、とても高度なテクニックと精神力が必要とされます。 翫右衛門丈、梅之助丈の舞台師を勤めてこられた杵屋佐之忠師匠が、完璧に作り上げてこられた作品だからです。 それを、やらせていただくチャンスに出会ったことは、とてもとても光栄なことなのです。

もちろん、僕の力だけでは到底できるものではありません。 忠史朗くん、佐助くんという仲間がワキ・三枚目を固めてくれています。 この三人で、千秋楽まで突っ走っていく所存でございます。

あ、お唄の方たちの名前も言っておかねばいけませんね。 佐之隆さん、勝彦さん、勝六三さんです。 あと、お囃子さんもいますよ。
宗五郎がドンドンお酒を飲んで、最後は外に飛び出します。 花道の引っ込みですね。 あのとき、僕からは、宗五郎の背中が見えます。 見得をきるまでのわずかな時間に、僕の胸は熱くなります。 宗五郎のさまざまな気持ちや思いが、背中からドーンとくるのです。

良い経験をさせていただいています。
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